Case #5 : Mars Waltham研究所訪問/グローバルチーム参画

試練 (Challenge):

1     巨大外資系の厳格な企業経営方針にとまどいつつ、やがてそこでの経営者/経営幹部向けのトレーナーとしての経験が、その後の企業改善、業務改革、人事戦略策定、経営チーム組成のアイディアの基礎を創りあげてくれた。

 

    当時まだ珍しかった、ECビジネスへもいち早く事業開発にとりかかれたし、事業部門責任者として、ECビジネスグローバルチームに参画ができたのも、自由かつ進取の精神を重んじ、文字通り、人種国籍関係なく「やりたい人たち」が手を挙げたらやらせるという方針だった。

 

    グローバルチームへの参画は、更に経験豊富な素晴らしいチーム作りの中で学びを与えてくれた。Mars, Inc.の運営する英国のWaltham研究所での会議においては日本市場の分析やECビジネスの可能性について質疑応答の時間があり貴重な経験であった。Waltham研究所は長年ペットとの共生を研究しており、犬、猫、馬の多品種を見学させて貰った。

物語(Story):

1    Mars, Inc.は、世界最大規模かつ最も穏健堅実なファミリー家族運営による未上場企業であり、世界中でペットフードと食品を製造販売している。企業名は広告宣伝の必要なし、取り扱いブランドだけ有名ならばそれで良いという非常に明快な方針を全社に浸透させている。


    同社の日本支社に勤務時代、非常に貴重な経験と企業文化の凄さを実体験させて貰った。人材教育、経営者教育を非常に重んじる企業であり、外部に対しては厳格な情報の守秘義務を順守させるが、内部はアソシエートという呼び名での公平さにこだわり(机の大きさも同じ、全てが見渡せるオフィス、経営陣は皆の真ん中で執務し議論もそこで行う)が強かった。 


    大企業でありながら、オーナー家族は、各地に優秀な経営陣とその予備軍を徹底した内部教育プランで鍛えていき、権限委譲も徹底している。その為に内部教育プランは米国流のケーススタディ方式で、その内容は今まさにいつでも起きうる経営問題が徹底して並び常に更新されていく。そこでのトレーナー経験の3年(対象のべ200名)は貴重な知見である。


    ECビジネスの新規事業についても権限委譲されており、グローバルチームの策定等も支援体制が早期より整っていたと思う。インキュベーションの大事さも学んだ。


    Waltham研究所という独自のペットとの共生を研究する施設において、ECグローバルチームが結集し、そこで各国の戦略を共有し、日本のペット関連のECビジネスの可能性と戦略についての質疑応答も非常に有益な体験であった。チーム内での信頼関係の構築を重視し、英語での討議の厳しさから英語力の鍛錬にもなったと思う。


    Waltham研究所での1週間の滞在においては、世界中の犬と猫を見せて貰ったと思う。恐らくは、日本では当時も今もあまりいないであろう犬種、猫種で日本基準にはない大きさの動物たち(それも非常に従順でなついている)を見たのも大きな経験であった。立ち上がれば私よりも遥かに大きい犬たち、とても猫とは思えない巨大な大人しい猫たちは、今更ながら写真にとっておけば良かったと思う。

学び(Takeaway):

真のグローバルチーム参加は手を挙げてでも参画し議論を通じて英語力は格段にあがる。